会期が明日までなので、ここに情報とか感想と書いても仕方ないんだけど、メモ的な意味でも書きます。あと、今年は図録買ってないので、記憶に頼ってます。間違ってたらごめんなさい。
【蘭奢待】
意外と大きくてビックリ。去年の五弦琵琶と同じ場所に展示されていましたが、大きさも同じくらいあると思う。
あれだと、切り取られた分はかなり大きいぞ。ちゃんと調べたのか>大河ドラマ「江」
明治天皇の切った大きさは、かまぼこくらいあると思う。
あと、足利義政が切ってったという札と、信長が切ってったという札が、明らかに同じ紙と同じ人の字でした。あとで書いたのね。明治天皇が切ったという字はまた別で、後世っぽかった。
【聖武の剣】
ここだけ行列だった。並ぶのが嫌いなので、後ろから眺めるだけで済ます。
確かにキレイ。保存状態すごい。
【文書】
今年もここでじっくり味わう。やっぱり面白かった。
(1)養老五年の下総国戸籍
やっぱりかなり荒い。「下総国印」の押し方が(大宝の戸籍に比べて)かなり雑。
あと、1箇所だけ断簡の接続が変。字の大きさも字体も少し違う。何より、この紙だけ紙背文書が天地逆だった。明らかに不連続やろって。
それにしても、支配が天地逆って珍しい?
(2)因幡国正税帳。
紙背にまでなぜか「因幡国印」が押してあった。なぜ??
正税帳の後ろに因幡国戸籍が続いていた。これが、文字は草書気味、墨は薄い、字も荒い。印も薄いし紙も劣化。調べてないけど平安じゃないかなぁ。
(3)今回注目、というか気になったのが「修正」
帳簿の類で、数字のところの滲んでいる(その上に書いてある)ものを発見。あれは、書いたあとで水筆かなにかで消して、上から書いたようにしか見えない。
「五月一日経」も、ミスが多いのが出ていて笑えた。1文字抜けてて、仕方ない?ので1文字消して2文字詰めて書いているのが明白なのとか、赤字で何箇所も直されていたりとか。さぞ給金引かれたろうな。
(4)切り詰めも気になる
戸籍のウラを最利用して使った帳簿や休暇願のはずなのに、紙の上下が切り取られて少し狭くなっている(紙の下方が文字の近くまで来てたり、切り方が雑で波打っているのでわかる)。
何のために?箱の下敷きに使うのとかで、切りそろえた?
なお、土曜日にしては混雑は大したことなかった。入るまで30分以上待たされたが、中は割と余裕あり。そういう作戦なんだろう。確かにこのほうが有難い。