2011年11月13日日曜日

きのう正倉院行きました

きのう仲間と一緒に行きました。午前中は仕事してそのあと直行でギリギリ。忙しすぎ(T_T)

 会期が明日までなので、ここに情報とか感想と書いても仕方ないんだけど、メモ的な意味でも書きます。あと、今年は図録買ってないので、記憶に頼ってます。間違ってたらごめんなさい。

【蘭奢待】
 意外と大きくてビックリ。去年の五弦琵琶と同じ場所に展示されていましたが、大きさも同じくらいあると思う。
 あれだと、切り取られた分はかなり大きいぞ。ちゃんと調べたのか>大河ドラマ「江」
 明治天皇の切った大きさは、かまぼこくらいあると思う。
 あと、足利義政が切ってったという札と、信長が切ってったという札が、明らかに同じ紙と同じ人の字でした。あとで書いたのね。明治天皇が切ったという字はまた別で、後世っぽかった。

【聖武の剣】
 ここだけ行列だった。並ぶのが嫌いなので、後ろから眺めるだけで済ます。
 確かにキレイ。保存状態すごい。

【文書】
 今年もここでじっくり味わう。やっぱり面白かった。

(1)養老五年の下総国戸籍
 やっぱりかなり荒い。「下総国印」の押し方が(大宝の戸籍に比べて)かなり雑
あと、1箇所だけ断簡の接続が変。字の大きさも字体も少し違う。何より、この紙だけ紙背文書が天地逆だった。明らかに不連続やろって。
 それにしても、支配が天地逆って珍しい?

(2)因幡国正税帳
 紙背にまでなぜか「因幡国印」が押してあった。なぜ??
 正税帳の後ろに因幡国戸籍が続いていた。これが、文字は草書気味、墨は薄い、字も荒い。印も薄いし紙も劣化。調べてないけど平安じゃないかなぁ。

(3)今回注目、というか気になったのが「修正」
 帳簿の類で、数字のところの滲んでいる(その上に書いてある)ものを発見。あれは、書いたあとで水筆かなにかで消して、上から書いたようにしか見えない
 「五月一日経」も、ミスが多いのが出ていて笑えた。1文字抜けてて、仕方ない?ので1文字消して2文字詰めて書いているのが明白なのとか、赤字で何箇所も直されていたりとか。さぞ給金引かれたろうな。

(4)切り詰めも気になる
戸籍のウラを最利用して使った帳簿や休暇願のはずなのに、紙の上下が切り取られて少し狭くなっている(紙の下方が文字の近くまで来てたり、切り方が雑で波打っているのでわかる)。
何のために?箱の下敷きに使うのとかで、切りそろえた?


 なお、土曜日にしては混雑は大したことなかった。入るまで30分以上待たされたが、中は割と余裕あり。そういう作戦なんだろう。確かにこのほうが有難い。